ラス型枠はどんな目的で使用されるの?
ラス型枠は鋼製のネット型になっている型枠のことです。
通常は木製の合板が用いられます。
木製の合板を設置することで隙間無く生コンクリートを流し込めるというメリットはあるものの、木材なので土台には不向きです。
必ずコンクリートが固まった後に取り外さなければいけません。
取り外した後に洗って再利用もできますが、かなり面倒です。
型枠を取り外す時間、洗う時間も考えると、あまり効率的な作業方法ではありません。
そこで用いられるのがラス型枠。
ラス型枠なら、素材そのものが土台の一部として埋め込まれるので後で取り外す必要がありません。
施工業者にとっても効率的に作業できますし、施工依頼をされている方にとっても強度の高い土台を作ることができるため、一石二鳥の基礎作りが可能になります。
廃材も出ませんし、エコな施工方法としても知られています。
ただデメリットというほどではありませんが、ラス型枠を行う場合はその都度新しいラス型枠を導入しなければいけません。
資材量は今まで以上に必要になります。
「ラス型枠に使う型枠の費用が膨らんでしまうのでは」と懸念されている業者もいますが、取り外す時間や、洗う時間、使えなくなった型枠を廃棄する時間などを考えれば、結果的に節約にもなりますし、むしろ効率的、且つ経済的な作業ができます。